駐在員雑感(第40回) 「上海女性は家事嫌い!?」

上海交通大学医学部が行った調査によると、北京市、上海市、広州市の3都市で、仕事をしている女性のうち、家庭での炊事を好まず、外食が好きなのは、上海女性との結果が報告されました。

この調査は、25-40歳の月収2,000元以上のホワイトカラーの女性を対象に行われ、「毎日料理を作る」人は、北京と広州では50%近くを占めたのに対し、上海では5%にも満たず、「まったく作らない」という人も10%近くに達しました。

また、「料理を作るのが好きか」との設問には、北京と広州では6割以上が肯定したのに対し、上海ではその割合が39%にとどまりました。

上海の女性が炊事を嫌う理由としては、手間や時間がかかること、キッチンでの作業が、油や煙が出ることを挙げています。男としては、なんとも興ざめしてしまいます。

上海に生活していて良く耳にするのですが、上海女性が料理することを好まないのは、上海の男性が料理上手で、何でも女性のためにやってあげるからと聞いたことがあります。うそか本当かわかりませんが、私は本当だと思います。上海の女性は本当に恵まれていますね。

一方、広東省では、スープが上手に作れることが嫁入りの条件とのことで、さすがにこの言葉通り、「料理をつくるのが好きか」と答えた割合が一番高かったのは広州市だったようです。(広州65%、北京61%、上海39%)そういえば広東省では、レストランで最初にスープが出てきますが、これはやはりスープを大切な料理と考えていることの証でしょうか?

この調査では、上海の女性は特に外食が好きで、昼食も含め、1週間に7回程度(ほぼ毎日)外食しているという結果も出ています。上海の女性はまさに「下館子族」なのです。(「下館子」とは、中国語で「外食する」という意味)そのためかどうかはわかりませんが、上海の外食産業の売上げは、2006年は452億元で、前年比30%の大幅に増加しています。北京、広州の伸び率は10%台であるのに対して、上海の伸び率は、他の2都市に比べて高いといえます。上海の女性が家庭での料理をあまり好まず、外食が好きであるということが背景にあるのかもしれません。

ところで、中国では、女性は結婚しても仕事を続けるのが当たり前であり、専業主婦は一般的ではありません。これは、北京、上海、広州とも同じと思います。家事は分担するのが当たり前のようですが、やはり女性が行うことが多いとも聞きます。上海では、上記調査対象のホワイトカラーの女性は、結婚しても家事は行わずに、田舎から出稼ぎに来ている「お手伝いさん」に炊事、洗濯、掃除などを行なってもらうことが多いようです。なんとも合理的です。日本も上海を見習い、男性も積極的に家事をする、お手伝いさんを活用するなどすれば、働く女性は、仕事と家庭の両立がしやすくなるのではと考えてしまいました。

ともあれ、この調査を実施した交通大学医学部の専門家が本当に言いたかったのは、外食が多くなると栄養の偏りがあり、健康に問題があるということではないかと思います。

やはり、外食も良いですが、家で家族の手料理を食べるのが体にも、精神的にも子供の成長にも一番いいと考えますがいかがでしょうか?古い日本的な考えでしょうか?

2007年10月18日
福島県上海事務所 安達和久