駐在員雑感(第39回)「上海限定版リカちゃん人形」

今年は日中国交回復35周年です。日本と中国では様々な交流イベントが行われております。ここ上海でも9月21日から「上海JAPAN WEEK」が始まりましたが、これにあわせて、リカちゃん人形の上海限定版が発売されました。限定版が発売されるようになった経緯は、日中国交正常化35周年に加えて、今年はリカちゃん人形誕生40周年であり、これを記念してリカちゃんは「ワールドツアー」を行っているようです。

ヨーロッパやアフリカ、アメリカなどを回り、9月に中国上海に上陸したという設定のようです。なかなか面白い企画ですね。(10月に日本に戻る予定とのこと。)

そこで、上海では21日から限定版の「日中リカちゃんセット人形」が発売される運びとなったようです。

この「日中リカちゃんセット人形」は、和服のリカちゃんと旗袍(チャイナ服)のリカちゃんがセットになっており、35周年にちなんで限定35セットのみ、価格は1,350元(21,600円 1元≒16円)と少々高めの設定です。(写真参照)

070913リカちゃん(写真).JPG 

私は、折角上海にいる記念にと、購入を考え、発売が予定されているデパートに事前に問い合わせを試みました。デパートの店員は「まだ商品は届いていない。21日に来れば買えるから大丈夫だ」と簡単に言うのです。

私は、「この人形は上海限定でたった35個しか発売されないのだから、急いで予約をしないと売切れてしまうだろう」と話しましたが、店員はあっさり「あなたが一番最初の予約者だ。だれもまだ予約はおろか問合せもない」との回答でした。

その後、デパート側の販売方針が変更となり、結局予約をすることが出来きなくなり、当日早い者勝ちで買う方法で落ち着いたようで、後からこの担当の店員が私に購入の方法について親切に連絡をくれました。さすが、上海一高級デパートだけあって、購入方法変更についてきちんと丁寧に連絡してくれたことに私は非常に感謝しております。

 

さて、この店員さんの連絡も受け、私は当日、午前中休暇をとり、開店前1時間前からデパートの正面に並び、この記念すべき商品を買おうと待機しておりました。しかし、当日この商品を購入するために並んでいる人は思いのほか少なく、私はなんと2番目で購入することが出来ました。なんだか周到な準備??で望んだのに拍子抜けした感じでした。あまりにあっさり購入できたので、店員に「なぜこんなにあっさり買えたのかと」聞いてみると、「中国人はリカちゃん人形を知らない」ということでした。確かに、このデパートの売場を見渡しても、そこにリカちゃん人形のスペースはあまりなく、店員いわく「上海に、初めて入って来たのでしょう。バービー人形はたくさんあるけれど、リカちゃん人形は知られていない。」との声もありました。私は、なんだか非常に得をしたような感じがしてしまいました。

 

さて、タカラのリカちゃんといえば、福島県小野町には「リカちゃんキャッスル」というテーマパークがあります。皆様ご存知でしょう?

福島県とリカちゃん人形との関係は、1972年に福島県小野町に製造工場が建設されたのが始まりで、その後、リカちゃんの25周年記念の日にあたる1993年5月3日に、日本初の人形の一貫生産オープンファクトリーとして「リカちゃんキャッスル」がオープンしました。「リカちゃんキャッスル」はリカちゃん人形の歴史がわかる展示やオリジナルリカちゃんの製作体験などができる施設となっております。

今年6月に上海で放送された「東京印象」という中国で日本を紹介するテレビ番組からも取材を受け、上海はじめ中国各地で「リカちゃんキャッスル」が放映されました。わが事務所の女性中国人スタッフは、福島県で行ってみたい観光地の上位にこの「リカちゃんキャッスル」を挙げております。

この施設は、もしかして今後外国人観光客誘致の逸材なのかもしれません。今後大いに中国においてもPRしなければと思ってしまいました。

また、この日中国交回復35周年記念「日中リカちゃんセット人形」が福島県の「リカちゃんキャッスル」に展示されることを祈念してやみません。

 

参照:

  • WHENEVER SHANGHAI 9月号
2007年9月21日
福島県上海事務所 安達和久