駐在員雑感(第30回) 「忘年会とお年玉」

今年は18日から春節です。街が1年で一番にぎやかな時期です。
先日バスで帰宅する時、大きな荷物を抱えた人がたくさん乗っていました。荷物といっても旅行バックではなく、忘年会で配られた「賞品」です。お菓子がたくさん入っている袋や、お茶、コーヒーの詰め合わせなど様々でした。
通常、春節の前には、日本同様忘年会があり、会社のみんなで夕食を食べ、抽選会を行い、賞品を配ったりします。また、「紅包」(ホンバオ)と呼ばれる、いわゆる「お年玉」が支給される会社もあります。

 

わが事務所では、賞品を配ったり、「紅包」を支給したりすることはできないため、ささやかながら忘年会を行ないました。もちろん費用負担は、日本人スタッフ2名の個人負担です。日頃お世話になっているスタッフへのせめてもの恩返しです。
これまでの食事会は、日本料理店でやることが多かったのですが、最近上海には「国際美食」と称して、日本料理、中華料理、イタリア料理などがビュッフェ形式で食べられるレストランがはやっています。今年の忘年会は、そのレストランで行ないました。1人200元程度で食べ飲み放題です。事務所のスタッフは、以前日本料理店でやった時よりも大喜びでした。特に女性は、ケーキやアイスクリームなどの甘いものをたくさん食べていました。私はもっぱら刺身寿司を食べました。自分の好きなものを好きなだけ食べることができるというビュッフェスタイルは、中国人に非常にマッチしているのかもしれません。

 

それから「紅包」。これは、日本でもそうですが、中国でも子供たちにとっては、非常に楽しみなもののようです。 さて、中国のお年玉はいくらくらいなのでしょうか?
上海市社会科学院が最近調査した結果によると、小学生の場合500元前後が約7割。うち3,000元を超える児童が1割強であるそうです。(1人がもらうお年玉の合計)
中国は、1人子政策で、両親、父方のおじいちゃん、あばあちゃん、母方のおじいちゃん、おばあちゃん6人、その他親戚などから「紅包」をもらることができます。
3,000元集まるもの不思議ではないかもしれません。
ちなみに、上海市の1ヶ月の最低賃金は750元、大卒の初任給(外資系)は2,500元から3,000元です。一方、日本の場合、子供にあげる1人あたりのお年玉の平均金額は、5,000円から10,000円だそうです。これが10人からもらえれば100,000円と大きくなります。中国の3,000元というお年玉は、大卒の初任給以上です。日本の子供で考えると、約200,000円程度のお年玉を手にすることと同じということになります。ですから、やはり中国の子供の方が、たくさんお年玉をもらっていると言ってもいいかもしれません。(日本と中国の統計の取り方の少々違うので、単純に比較はできませんが。)

日本も中国も子供は本当に大切にされていますね。当たり前かもしれませんが。

2007年2月16日
福島県上海事務所 安達和久