駐在員雑感(第13回) 「上海の秋の学校行事」

日本では、秋になると小中高校で、文化祭、遠足、運動会(運動会は春かもしれない?)等多くの行事あり大忙しだったように思うが、ここ上海でも秋は行事が目白押しである。
まず、9月末には日本人学校で運動会が行われた。
生徒数2,100人強(小学部約1,700人、中学校約400人)。運動会は上海市郊外の大きな陸上競技場で行われたが、2,000人ともなると壮観である。単純に計算しも生徒2,000人に両親4,000人、その他で6,000人が集う一大イベントである。
我家は娘が2人いる。中学1年と小学5年。昨年は仕事の関係で運動会を途中で退席したが、今年は最後まで観戦することができた。
それにしても、人数の多さには驚かされる。しかも競技場が広いため、自分の子供がどこにいるのかよくわからない。ビデオ撮影をして、よくよく確かめたところ他人の子供が映っており、再度取り直すにも、既に競技は終了してしまっていた。
本当に福島の田舎の運動会とは桁が違っている。
この今は、2,100を超す日本人学校も、発足当時の生徒数はなんと7人であったというから信じられない。
1976年に「上海補修学校」として総領事館内に開設され、校長先生は総領事が兼任していた。その後日本と上海の経済交流が活発化するのと軌を同じくして生徒数も毎年増えてきたのである。
来年度は、上海の浦東新区に浦東キャンパスもオープンすることとなり、中学部が同キャンパスに移転する予定である。
運動会のほか、10月には文化祭、11月は宿泊訓練等の行事がある。
特に宿泊訓練は、中学1年生は、上海を離れ、浙江省杭州市、紹興市への2泊3日の旅である。魯迅のふるさと紹興で、地元の中学生と交流を行うプログラムになっているようである。出発前に魯迅は東北大学に留学していたことがあり、東北とは縁があることを娘に話したが、どこまで理解したかは定かではない。 上海の日本人学校に通う子供達は、毎日、集団でバスに乗り、同じバスで帰ってくる単調な生活が続く。せっかく上海にいながら、現地の子供達との接する機会は本当に少ないのが現状である。
このような機会に、家族以外の友人達と楽しく過ごし、さらには現地の人たちと交流することで、文化や考え方の違いを相互に認識、理解することはたいへん有意義であり、たいへんよい思い出になるはずである。
運動会、文化祭、宿泊訓練と秋の日本人学校の行事は目白押しであるが、日本では味わうことができない体験をした多くの子供達が、将来日本と中国、日本と世界各国との文化経済交流の担い手となることを確信している。
日本人学校の先生方や関係者には心から感謝したい。

2005年11月1日