駐在員雑感(第4回) 「タイヤの広告」

上海市内でタクシーのタイヤホイルに広告が載っているのを見かけた。

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車輪4つにそれぞれ広告がついている。
渋滞が激しい上海では、停まっているときにこれらの広告を見る人がいるということなのだろう。車窓からこのタイヤを眺めながら、走ったら見えなくなるのだろうなあと思って、あまり効果がないのではと半分馬鹿にして見ていた。しかし、いざ走っているのを見て驚いた。なんと広告が見えるのである。どのような仕組みになっているのかは明らかでないが、停まっているときも、走っているときも同じように広告を見ることができるのである。
この広告は、上海の「巴士」というタクシー会社が始めたもので、台湾人が考えたという。巴士タクシーの話によると、「現在上海市当局の許可がまだ下りておらず、試験的に行っている。広告価格等についてはまだ決まっていない。現在上海市内で10台程度のタクシーに広告を載せている。」とのことであった。
許可が下りていないのに、実施してしまうところが中国である。
確かに、上海市内の渋滞は日々激しさを増している。停車している時間も長いということになり、このようなビジネスも今後はやるのかもしれない。
しかし私は、この広告版がいつ外れるのか心配でしかたがない。
高速道路や空港のアクセス道路等の信号のない高速走行を行う道路で、もし万が一この広告版が外れたら一大事である。周りの車が大迷惑である。停まっているときはよいが、走っているのを見ているといつ外れるのかとはらはらしてしまう。

上海市内のタクシー台数は約4.3万台。今後、この広告が上海で流行するのかどうか楽しみである。
ちなみに上海には「ベンツ」のタクシーも約50台走っている。価格は初乗り10元で他のタクシーと変わらない。しかし、このタクシーは一般的に空港等への送迎等に使用されているという。市内から空港まで200元で、空港から市内まで250元とのことであり、必要なときは電話をすれば迎えに来てくれる。大変便利である。
この「高級ベンツタクシー」にはタイヤの広告が掲載されることはないだろう。

2004年12月2日
福島県上海事務所 安達和久