県民の思いを織り込んだ知事メッセージ「ふくしまの未来へ2014」が発せられました

ふくしまの未来へ2014

『当たり前のように来る毎日が幸せだということを強く感じた。』
ある中学生の素直な気持ち。
『震災直後、毎日桜のつぼみがふくらんでいく様子がつらかった。
普段なら待ち遠しい春を、あの時だけは受け入れられなかった。』
卒業したばかりの教え子を津波で亡くした先生の言葉。

地震、津波、原発事故。
突然襲いかかった災害、さらには風評という困難を乗り越えるため、
この3年、懸命にがんばってきたふくしまの皆さん、私は皆さんを心から
誇りに思います。
ふくしまを支えてくださっている全国、そして世界の皆さん、本当に
ありがとうございます。
東日本大震災以降も、世界は自然災害の脅威にさらされています。
人間は、自然の中ではいかに無力かを感じさせられます。それでも、
かけがえのない命、安全を守るため、最善を尽くしていかなければなりません。

エネルギーのあり方についても、震災後、様々な議論がなされています。
10年、30年、さらにその先を見据え、地球全体で考えなければならない、そのような時が来ているのです。

私たちは、かつてない災害の教訓から、安全と地域のあり方を改めて
考え、県内の原子力発電所すべての廃炉を求めてきました。海に浮かぶ
風力発電「ふくしま未来」が象徴する、再生可能エネルギーを推進し、
原子力に頼らない地域経済・社会の構築を、このふくしまから一層進めて
いきます。
さらに、ふくしまだからこそできる、医療などの最先端の研究を進め、
世界に貢献したい、そう考えています。

今も、避難生活を送る多くの方々がいます。
双葉郡から避難されている方の言葉です。
『主人は避難してから一度も家に帰れずに他界しました。震災当日まで
普通に生活していたのに。亡くなる間際に、家族に初めて見せた涙の意味の
深さを考えると、様々なことから目をそらすわけにはいかないと思います。
避難解除になったら、家に連れて帰りたい。』

まもなく住めるようになる地域の方々、しばらくは戻ることができない
地域の方々、新しい地で再出発を決意した方々、一人ひとりの思い、願いを
しっかりと受け止め、力の限りを尽くしていきます。

昔からある豊かな自然、人の温かさ、つながり、文化、そして、震災を
きっかけに生まれた出会い、これらすべてが、「ふるさと」です。
この何ものにも代えがたいふくしまの宝を、守り、育て、次の世代へと
伝えていかなければなりません。
そして、ふくしまを「ふるさと」とする、すべての人が、誇りに思える
ふくしまとなることこそ、真の復興です。

『友達や家族が住んでいて、自然豊かなこのふるさとが好きです。自分が
大人になったとき、みんなが笑顔で住める福島になっていてほしい。』
『私たちに元気をくれた方々のように、私たちも元気を与えたい。』

子供たちのこうしたまっすぐな気持ちは、ふくしまが歩む道を照らす光です。
ふくしまが目指す未来に向かって、皆さん、さらに前へと、一緒に進んで
いきましょう。

2014年3月11日福島県知事佐藤雄平


 

イメージ